今日は、膝の痛みについお話していきます。
当院にも、膝の痛みを訴えられご来院いただく患者様は非常に多くいらっしゃいます。
今回は、こうした膝の痛みの原因・要因などをご紹介致します。
では、何故膝は痛くなるのか、それにはいくつもの要因があります。
怪我(事故・スポーツなど)・病的(遺伝性疾患・腫瘍性疾患など)・加齢・成長など様々な要因・影響により出てきます。
今日は、そうした傷病や疾患などを踏まえつつ代表的な膝の痛みをもたらす疾患・傷病のお話を致します。
☆代表的な膝の痛みが起こる傷病名・疾患
①変形性膝関節症・半月板損傷
②膝周辺の靭帯損傷・膝離断性骨軟骨炎・オスグッド病
③膝蓋骨脱臼・腓骨神経麻痺
などが代表的な膝の痛みを齎す原因とされる傷病名疾患名になります。
これらを幾つかのグループに分けてお話します。
☆変形性膝関節症と半月板損傷
これらには、共通して年齢が関係してまいります。
加齢により、軟骨部の厚みが変わって変形するなどして痛みを、また体重の増減による膝への過度な負担により本来在るべき膝関節の可動域が阻害され痛みや歩行障害などを引き起こします。
ただし半月板損傷に関しては若い方でもスポーツの繰り返しの動作や、急激な負荷がかかり損傷してしまうケースもあるので注意しましょう。
対処法
1番の対処法は、体重などが重い場合ならダイエットや膝の関節への負担を減らす為に筋トレなどをすると良いでしょう。
特にトレーニングをする際は膝の曲げ伸ばしに最も関連しやすい太もも周りを重点的に行うようにしましょう。
ただ、運動後に痛みや熱感が出た時には、患部を冷やして炎症を抑えましょう。
☆スポーツ等による障害
一般的には、鵞足炎・ジャンパー膝・腸脛靭帯炎・膝蓋靭帯損傷・軟部組織損傷・オスグッド病などが知られています。
これらの要因は様々です。
- 直接膝に外力が加わった場合:転んで捻る、膝に物がぶつかる
- トレーニング障害:過度な筋トレやクールダウン不足による負荷
- 成長期による関節可動域の不安定性や骨・筋肉・靭帯の未成熟による損傷
などがあります。
症状によっては正しく診断する為に、レントゲン・MRIなどの画像診断が必要になる時もあります。
対処法
負傷してからの時期により、方法は変わります。
・痛めてから1週間以内
- 炎症を抑える為に保冷剤や冷たくしたタオルなどで痛いところを冷やしましょう。
- 膝の下にタオルや枕などを入れて、軽く膝が曲がった状態にしましょう。
少し曲げた状態にすると膝周辺の筋肉が緩みやすくなります。
- 刺激を抑える為に、膝から太もも周辺を固定しましょう。
自宅にいる場合には上記のように応急処置をして、なるべく早く整骨院で治療を受けるようにしましょう。
・痛みが軽減してきたら
膝周辺の筋肉が固まったままでいると再発の可能性を高めてしまうので、痛みが軽減してきたら太もも全体の筋肉のストレッチを行うようにしましょう。
・痛みをあまり感じなくなったら
再発を予防するために下半身周辺、特に大腿四頭筋やハムストリングスなどの太もも周辺の筋肉のトレーニングとストレッチを継続していきましょう。
ただし自己判断せず専門家の方と相談してからにしましょう。
☆膝蓋脱臼・腓骨神経麻痺・その他軟部組織損傷などの傷病について
特にこれらの傷病は強い外力が原因で起こりやすい上に、症状が残りやすく長期化しやすいものが多いです。
手術が必要なケースも多い為、自分で判断が難しい場合は直ぐに近くの整骨院か整形外科に行くようにしましょう。
まとめ
今回お話した膝の痛みはあくまでも一部のものであり、診断の特定には整形外科のレントゲン・MRIなどの画像診断が必要なものがありますので、安易に判断せずにご相談下さい。