小指と薬指に痺れが!肘部管症候群の原因と症状【東小金井駅前整骨院】

投稿日: #健康コラム

肘部管症候群という症状をご存知でしょうか?これは末梢神経障害と呼ばれるものの一種で、日常的に起きることも多く、誰もが発症する可能性があります。就寝時に肘枕をしていたり、テーブルに頬杖をつきながら作業をしていたりといった、肘に力がかかる姿勢を持続したことがきっかけで発症します。長時間そのような姿勢でいると、肘部分で神経が伸ばされたうえに圧迫されることになります。結果、生じたダメージにより障害が起きた際、肘部管症候群になるのです。その他、スポーツをしていて肘の神経を傷つけたり、腫瘍によって神経が圧迫されていたり、慢性関節リウマチであったりといった可能性もあります。病気が原因であれば、その治療をしなければ根本的な解決にはなりません。
肘部管症候群は、一度発症してしまえば自然に治るのはわずか3割程度です。一般的な肘の障害と比べても、この割合はとても低い数字と言えます。若年者であれば自然に治る可能性も高まりますが、いずれにしても低い確率にかけてそのままにしておくのは得策とは言えません。早期治療は勿論、場合によっては手術などを行い、回復させていくことが最善です。

肘部管症候群の症状としては、手の全体というよりも小指と薬指の一部にしびれ・痛みが出てきます。これは障害されている尺骨神経が小指と薬指を折り曲げたり触れたりする感覚をコントロールする神経だからです。そのため、中指や人差し指など他の指については症状が出てきません。神経が圧迫されることで起こる神経障害ですから、両方の手ではなく片方の手だけに症状がでます。肘を折り曲げたときにも同様のしびれや痛みを感じるので、何かの作業をするときに支障をきたす恐れもあります。
神経が上手く働かなくなると力を入れることが困難になり、物を掴んだり、雑巾を固く絞るといった動作がしにくくなります。結果、筋肉がうまく使えなくなり、症状が進行していくと指が痩せていき鉤爪のように変形していきます。そうなれば、余計に指を使うことができなくなります。
医療機関では、肘部管症候群かどうかを調べる際に肘の内側を叩くテストを行います。叩いたとき、小指と薬指にしびれや痛みを感じた場合には疑いが濃くなります。自分でもやれる簡単なテストですので、小指と薬指の異常や筋肉が落ちていると感じたときには試してみてください。少しでも違和感があった時には一度医療機関で診察してもらうとより安心です。